年齢層病因新生児期大動脈縮窄症
腎動脈血栓症腎動脈狭窄腎先天奇形
幼児期~6歳腎実質性疾患
大動脈縮窄症腎動脈狭窄
6~10歳腎実質性疾患腎動脈狭窄
本態性高血圧
思春期以降腎実質性疾患
本態性高血圧
腎性高血圧  67~87% 腎血管性高血圧  5~10%
腎実質性疾患線維筋異形成
ネフローゼ症候群症候性( ex. NF type 1)
低形成腎血管炎( ex. 高安病)
腎盂腎炎腎静脈血栓症
逆流性腎症大動脈縮窄症
多発性嚢胞腎腎動静脈瘻
溶血性尿毒症候群その他
水腎症先天性副腎皮質過形成
その他の先天奇形遺伝性の高血圧症
内分泌性高血圧  10% (ミネラルコルチコイド過剰症など)
糖尿病褐色細胞腫
クッシング症候群
甲状腺機能亢進症
高カルシウム血症
3 二次性高血圧
定義:様々な原疾患によって生じる高血圧で,代表的な疾患を表22に示す.本ガイドラインでは,1.腎性高血圧~7.遺伝性高血圧を扱う.小児の高血圧における二次
性高血圧の割合は報告により5~8割程度となっており,低年齢であるほど二次性高血圧の割合が高くなる.最も多いのが腎性高血圧であり,その他内分泌性の高血圧や腎血管性高血圧などが挙げられる378)(表22)
表22 各年齢層における高血圧の病因および二次性高血圧の原因疾患 文献362,378,385より一部改編
1 腎性高血圧 2 腎血管性高血圧 3 糖尿病に合併した高血圧 4 褐色細胞腫に合併した高血圧 5 クッシング症候群に合併した高血圧 6 先天性副腎皮質過形成に合併した高血圧 7 遺伝性の高血圧
次へ
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)