男児女児
90th 95th 99th 90th 95th 99th
1歳99/52 103/56 110/64 100/54 104/58 111/65
2歳102/57 106/61 113/69 101/59 105/63 112/70
3歳105/61 109/65 116/73 103/63 107/67 114/74
4歳107/65 111/69 118/77 104/66 108/70 115/77
5歳108/68 112/72 120/80 106/68 110/72 117/79
6歳110/70 114/74 121/82 108/70 111/74 119/81
7歳111/72 115/76 122/84 109/71 113/75 120/82
8歳112/73 116/78 123/86 111/72 115/76 122/83
9歳114/75 118/79 125/87 113/73 117/77 124/84
10歳115/75 119/80 127/88 115/74 119/78 126/86
11歳117/76 121/80 129/88 117/75 121/79 128/87
12歳120/76 123/81 131/89 119/76 123/80 130/88
13歳122/77 126/81 133/89 121/77 124/81 132/89
14歳125/78 128/82 136/90 122/78 126/82 133/90
15歳127/79 131/83 138/91 123/79 127/83 134/91
16歳130/80 134/84 141/92 124/80 128/84 135/91
17歳132/82 136/87 143/94 125/80 129/84 136/91
1 腎性高血圧
①疫学
腎実質性高血圧は小児の二次性高血圧で一番高頻度であり小児の二次性高血圧の70~ 80%を占めるとの報告もある378). また小児の慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease : CKD)症例の5 割近くが高血圧を合併するとされる379).
②薬物治療の実際
第一選択としては,蛋白尿減少効果やCKDの進行抑制効果も期待できるACE-IやARBが挙げられる380).ACE-I とARBの併用療法については,蛋白尿の減少効
果やCKDの進行の抑制効果の点でより有効だとする報告もあるが381)-383),現時点では一定の見解は得られていない.利尿剤に関しては体液貯留がある症例で使用すべきだが,腎機能障害が進行した症例ではサイアザイド系利尿薬は効果が乏しく,フロセミドの方が好ましい.ACE-I やARBの単剤療法で効果が不十分である場合にはカルシウム拮抗薬の併用が推奨される.β遮断薬は小児の腎性高血圧治療における第2選択薬に位置付けられている380).
降圧目標は各年齢の90パーセンタイル以下とし(表23),本態性高血圧より厳格なコントロールで管理した方が良い380).最近は24時間血圧計による管理も推奨さ
れている.
表23 米国小児高血圧ガイドラインにおける50パーセンタイル身長小児の性別・年齢別血圧基準値363)
収縮期/拡張期血圧(mmHg)
身長によって基準値が異なるため、各身長における血圧基準値は文献353を参照.
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)