授乳期の薬物療法では,母乳分泌への薬理作用,母乳への薬物・代謝物の移行性,母乳を介した乳児の薬物曝露量,経母乳的な薬物曝露が乳児に及ぼす薬理作用,その薬理作用と母乳保育のリスク・ベネフィット評価が必要となる.プロラクチンレベルを低下させ母乳分泌を抑制する薬物としてブロモクリプチンメシル酸塩に代表される中枢ドパミン神経作動薬がある25).
1 母乳と乳児の薬理学
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)