2 肺移植
日本小児循環器学会移植委員会では,肺移植についても毎年の小児適応症例について全国調査を行ってきた.その結果から,我が国で肺移植適応の小児(18歳未満)は毎年20~ 30例あり,肺動脈性肺高血圧,Eisenmenger症候群などの循環器疾患が多く,他に骨髄移植後の閉塞性細気管支炎,嚢胞性線維症,気管支肺異形成症などがある.
2009年末までに18例の18歳未満の小児に生体肺葉移植が行われた635).11歳以下の学童期あるいは幼児期が9例で,最低年齢は4 歳11か月であった.原疾患は,肺動脈性高血圧9例,閉塞性細気管支炎7例,肺線維症2例であった.
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)