1 成人投与量×体重/60または体重/70
2 成人投与量×年齢/(年齢+12)
3 成人投与量×(年齢+1)/(年齢+7)
4 成人投与量×(体重/60)2/3
5 成人投与量×体表面積/1.73
6 成人投与量×身長/174
7 幼小児 成人投与量×(1/4~1/3)
年長児 成人投与量×(1/2~2/3)
テクネシウム心筋血流製剤150~200μCi/kg
8 生後6か月までは成人投与量の1/4
生後4歳までは成人投与量の1/3
生後8歳までは成人投与量の1/2
生後8歳以上は成人投与量の2/3
9 0~5歳 成人投与量の0.25
5~10歳 成人投与量の0.50
10~15歳 成人投与量の0.75
15歳以上 成人投与量の1.00
10 体重別に成人投与量に対する補正係数を作りそれによる
11
各放射線医薬品ごとに体重別投与量の一覧表より読み取
1 小児期核医学検査用薬剤の投与量
 放射線感受性が高い点,生殖年齢を含む余命が長い点,成長過程にあり代謝内分泌機能が成人と大きく異なる点など,慎重かつ計画性を持って使用する.小児薬用量の目安の設定には,Von Harnackの換算表(成人量と比較して7歳1/2,3歳1/3,1歳1/4量),年齢を基準としたYoungの式は小児投与量=成人投与量×年齢/(年齢+12),体表面積を基準としたCrawfordの式(小児投与量=成人投与量×体表面積/1.73)などが存在する.種々の投与量の算出式が考案されており,それらを表45に示す.これは臓器分布を利用しての検査であり,臓器重量との関連性を持った投与を考慮しなければならない.したがって,体重を基準とした算出式では,体重当たりの臓器重量は成人よりも小児で多く,過少投与の傾向になる.日本アイソトープ協会医学・薬学部会核医学イメージング規格化専門委員会による核医学イメージングのための小児への放射線医薬品投与量に関する勧告607)によれば,
 小児投与量=成人投与量×(年齢+1)/(年齢+7)
の式が,計算が簡便な点と過少および過剰投与にならない点で推奨されている.また,2008年の関東小児核医学研究会の小児核医学検査を施行している関東8 施設に対するアンケート調査では,推奨式(表45の3)を使用している施設が3施設,表45の1,8,9が各々1施設で,他2施設は体重と身長を適時考慮して算出するという結果であった.

・小児への放射線医薬品投与量の一般式,
小児投与量=成人投与量×(年齢+1)/(年齢+7)(クラスIIa´)
表45 小児の放射性医薬品投与量の算出式
久田欣一ほか.核医学イメージングのための小児への放射線医
薬品投与量に関する勧告.Radioisotopes 1988 年37号の628ペ
ージ表1から引用改変
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小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)