3 治療
①頻拍の停止
多形性心室頻拍,心室細動が持続し, 血行動態が破綻している場合には,まず電気的除細動を行い,直ちに小児二次救命処置(pediatric advanced life support: PALS)に基づいた救命処置を開始する329,330).(クラスIIa レベルC)
反復する場合にはQT延長の有無や他の原因を検索する.他の原因がある場合には原因治療を行う.CPVTに生じる二方向性心室頻拍や多形性心室頻拍の停止にはβ 遮断薬やATP331),ベラパミルを使用する.CPVTでない場合にはアミオダロン,ニフェカラントを投与する.(クラスIIb レベルC)
②頻拍の予防
CPVTの予防にはβ遮断薬(プロプラノロール,アテノロール)314),332),Ca チャネル遮断薬(ベラパミル)314),332),フレカイニド333),334)が使用される.(クラ
スIIa レベルC)ICD の適応も考えられているが314),322),反対に頻回作動の危険性も報告されている335).そのほか星状神経節ブロックの有効性も報告されている336),337).(クラスIIb レベルC)
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)