Ⅳ 抗不整脈薬

 不整脈治療はカテーテルアブレーション,植え込み型除細動器(ICD)など非薬物療法の普及とともに大きく変化した.薬物治療はそれまでの主導的治療の立場から
非薬物治療法の困難な症例に対する治療へと後退することになった.しかし乳幼児期,解剖学的にアプローチが困難な頻脈性不整脈症例や心室細動など,カテーテルアブレーションの適応が困難な不整脈も存在し未だ薬物治療は重要な治療手段と考えられる.小児不整脈の診断と治療のガイドラインは平成22年に発行された299)日本循環器学会の薬物治療300)のガイドラインとの整合性を図り作成した.
1 上室期外収縮 2 心房細動 3 心房粗動 4 上室頻拍,心房頻拍 5 心室期外収縮,特発性非持続性心室頻拍 6 特発性持続性心室頻拍 7 多形性心室頻拍 8 QT延長症候群 9 抗不整脈薬の適応と用量
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小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)