1 胆汁酸吸着レジン
NCEPガイドラインでは,小児FHヘテロ接合体患者に対しての第一選択薬は胆汁酸吸着レジンとされている284).胆汁酸吸着レジンは,小腸内で胆汁酸を吸着し
て体外に排泄し,腸肝循環を断絶して体内のコレステロールプールを減少する.体内に吸収されないために,胆汁酸吸着レジンは小児に適しているとされる.副作用
として,TG値の上昇や腹痛,便秘などの消化管症状の出現,脂溶性ビタミンの吸収阻害,他の薬剤の吸収阻害などがある.胆汁酸吸着レジンのLDL-C値低下効果は約20%であり,単剤で目標値に到達するのは難しい285).
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)