1 基本的事項
 腎不全患者に,腎臓から排泄される薬物を常用量で用いると,薬物の蓄積により副作用の頻度が増大するため,腎機能,薬物の尿中排泄率に応じて薬剤の投与法の変更を行う必要がある.透析中の場合は透析の種類,透析方法, 透析時間などにより薬物動態は複雑に変化する.405)-407)なお出生時の糸球体濾過率は成人の約1/5,生後2 ヶ月で1/2程度であり生理的に腎機能が低下しているため,保存期腎不全患者と同様の配慮が必要になる.
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小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)