1 薬物治療
①β遮断薬
小児のQT 延長症候群は運動やストレスが原因で失神が誘発されるものが大部分である.このような場合の第一選択薬がβ 遮断薬である.(クラスIIa レベルC)
② Na チャネル遮断薬(メキシレチン)
SCN5Aの機能亢進で発症するLQT3では有効と報告されている.(クラスIIa レベルC)
③硫酸マグネシウム
torsade de pointes(TdP)の急性期治療として有効である.(クラスIIa レベルC)
④ベラパミル
Ca チャネル遮断薬の使用例の報告は少ない.しかしLQT8(Timothy 症候群)では使用されることが考えられる.
⑤カリウム
特にLQT2 で血清K を高値に保つことが有効であったとの報告がある.(クラスIIa レベルC)
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)