総コレステロール(mg/dL)
      適正域<190
      境界域190~219
      高 値≧220
LDLコレステロール(mg/dL)
      適正域<110
      境界域110~139
      高 値≧140
トリグリセライ(mg/dL)
      高 値≧140
HDLコレステロール(mg/dL)
      低 値<40
1 小児高脂血症の判定基準
 日本各地で行われた小児生活習慣病予防健診のデータをもとにして作成された判定基準を表18に示した267).高コレステロール血症,高LDL-C血症,低HDL-C血症の基準値は成人の基準値と同じであるが,総コレステロール値,LDL-C値の適正域は成人の場合よりも低く,したがって境界域が広く設定されている.また,高TG
血症の基準値も低い.小児期においては年齢とともに血清脂質値が変動する.学童期では,相対的にHDL-C値が高い特徴があるため,高コレステロール血症と判定されても,空腹時にTG,HDL-Cとともに再度測定して,LDL-C値を確認すべきである.
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表18 小児の血清脂質異常の判定基準
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)