1 安定(労作性)狭心症に対する治療
 心筋酸素消費量を低下させることが治療の主体となる.β遮断薬はカテコラミンや交感神経活動によるβ1受容体の刺激を遮断して心拍数の減少,心収縮力の低下をもた
らし,心臓の仕事量を軽減させる作用を有する.さらに,心拍数低下にともない拡張期が延長し,特に左冠動脈血流量が増加する.以上より,β遮断薬が第一選択薬と
なる.必要に応じて硝酸薬,ニコランジルの併用療法を行う.
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小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)