5 炭酸脱水素酵素抑制薬
① アセタゾラミド(商品名 ダイアモックス)(クラス IIa,レベル C)
炭酸脱水素酵素によって重炭酸(H2CO3) からH+とHCO3-が遊離する.このとき生成したH+はNa+と交換することで尿中に排泄される.このとき,水が一緒に再吸収される.脱炭酸酵素を阻害することで水が再吸収されにくくなり,尿量が増加する.
[適応]
本薬剤が,小児の心不全治療に用いられることはほとんど無い.
[用量]
1日1回 250~ 500mg 経口
5~ 10mg /kg/dose
[成人の薬物動態] PK T1/2 4時間, 効果8~ 12時間
[副作用] Ca排泄増加のため尿路結石,代謝性アシドーシス
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)