種類作用部位作用機序薬剤商品名
炭酸脱水素酵素抑制薬近位尿細管炭酸脱水素酵素抑制アセタゾラミドダイアモックス
浸透圧利尿薬近位尿細管浸透圧利尿マンニトールマンニットール
グリセリングリセオール
ループ利尿薬ヘンレループNa再吸収阻害フロセミドラシックス
ブメタミドルネトロン
トラセミドルプラック
アゾセミドダイアート
サイアザイド遠位尿細管Na再吸収阻害トリクロルメチアジドフルイトラン
K保持性利尿薬遠位尿細管アルドステロン阻害スピロノラクトンアルダクトンA
集合管アルドステロン拮抗トリアムテレントリテレン
集合管アルドステロン拮抗カンレノ酸カリウムソルダクトン
表8 利尿薬の作用機序
4 小児心不全治療における利尿薬の役割
利尿薬は心不全治療でまず用いられる薬剤である.ことに左右短絡性疾患や浮腫に対しては第一選択である.ループ利尿薬であるフロセミドが最もよく用いられる.
低カリウム血症の予防も兼ねてスピロノラクトンを併用することが多い.各利尿薬の作用機序を表8に示す.通常の心不全治療においては,利尿薬単独ではなく,他の
心不全治療薬と併用して用いられることが多い186).
小児期心疾患における薬物療法ガイドライン
Guidelines for Drug Therapy in Pediatric Patients with Cardiovascular Diseases ( JCS2012)